自動車保険の途中解約方法
現在加入している自動車保険と他社を比較したところ、他社の方が同じ内容で保険料が安い場合もあります。
また、保険会社の担当者の対応があまりにも酷い場合などが原因で、自動車保険を途中解約したくなったりもします。現在加入している自動車保険の満期日を待たずに、途中解約して他社に乗り換える方法はあるのでしょうか?また、乗り換えが可能な場合等級は引き継げるのでしょうか?自動車保険の途中解約の方法について紹介していきます。
自動車保険を満期日前に乗り換えることは可能か?
現在加入している自動車保険の満期日前に途中解約して他社に乗り換えることは、基本的に可能です。ただし、満期日に手続きするよりかはるかに手間がかかります。それにデメリットも存在することを忘れてはいけません。
デメリット
①解約返戻金は月割計算と同額でないことが多い
年払いしている場合は、残りの日数分を解約返戻金として返還されるのですが、多くの損害保険会社では、短期率という利率計算に従って計算されます。保険会社に有利な計算がされるために 月割計算よりはるかに低い金額しか戻ってきません。
②追加保険料の発生・等級のupの遅れ
解約前に事故を起こしてしまった場合、解約後の新規の保険に加入した時に追加の保険料を請 求されたり、等級を下げられたりする場合もあります。ノンフリート級の進行が遅れて、翌年も割高な料金を支払うようになります。
③補償内容やサービス内容が大きく変更する
保険会社を乗り換えることで補償内容やサービス内容が大きく変わるために、新規に加入する保険に対して十分検討しなければならない。
満期日前に自動車保険を乗り換えると等級は引く継がれるのか?
自動車保険を途中解約しても、等級は引き継ぐことができます。但し、前の契約の満了日の翌日から7日以内と決められているので、この7日間を過ぎると等級は引き継げなくなります。
等級を引き継ぐためにも空白期間を作らないようにしなければなりません。途中解約の場合は前の契約の満了日と新規の保険の開始日を合わせないと、等級を引き継がれないことがある可能性もあるので注意しなければなりません。
うまく等級を引き継いだとしても、まだ問題があります。それは等級の進みが遅くなることです。途中解約して新規に加入した保険会社では加入した日から1年が経過しないと等級があがりません。また、前の保険会社での無事故の実績が無駄になってしまうことをお忘れなく。
但し、等級の進みを遅くなるのを防ぐ方法としては「保険期間通算特則」という制度があり、これを使うと、等級の遅れがない状態で等級を進めることができます。この特則にも注意点があります。この特則がある保険会社と無い保険会社があるということです。
まとめ
自動車保険を途中解約方法について紹介しました。
- 自動車保険を途中解約することは可能
- デメリットの存在が大きい
- 途中解約しても等級は引き継がれるが、等級の進捗は遅れることになる
- 等級を遅らせたくない場合は「保険期間通算特則」がある保険会社を選択する
原則として自動車保険は満期を持って他社に乗り換えた方が、とても楽なのです。途中解約しなければならない事情が大きいのであれば仕方ありませんが、なるべくは途中解約しない方が金銭的にも等級的にも問題は小さくてすむはずです。今一度十分考えてから行動してください。