水没した車は補償されるの?台風、洪水、大雨の被害
ここ最近の地球規模の異常気象で局地的な大雨や大型化している台風・長梅雨などが各地で起こっています。大雨や洪水の被害も決して少なくはありません。6月以降に大雨による冠水や洪水などが報道され始めます。日本のどこにいても安心できる事はありません。
もし、車が大雨のよる冠水や洪水で水没してしまったらどうしたらいいのでしょうか?車両保険に加入していれば保険が適用されるのでしょうか?
台風や大雨・洪水で車が水没してしまった場合
このような自然災害で車が水没してしまった場合、車両保険の対象になるのでしょうか?
この場合の台風や大雨・洪水では車両保険が適用されます。自然災害でも、適用外の災害もあります。地震や噴火で車が損傷した場合は車両保険は適用できません。この場合は地震特約をつけないと補償されませんが、台風等の場合は特約をつけなくても初めから補償対象になっています。
車両保険には一般型とエコノミー型の2種類がありますが、どちらも水没した場合は補償対象になります。ただし、エコノミー型は一般型より掛け金が少ない分補償内容も低いものになっています。
台風や大雨・洪水では車両保険の対象になりましたが、津波や高潮で車が水没した場合も保険の適用を受ける事が出来るのでしょうか?
まず、高潮の場合はこれは台風や強風を伴った天候で起こる自然現象になります。高潮で車が水没した場合は車両保険の対象になります。では津波で車が水没した場合は、この場合は車両保険の適用を受ける事ができません。津波も自然災害なのですが、津波が起こる原因は地震なのです。地震は車両保険の対象外なので、津波も地震に関係して発生する現象と言う事で保険適用の範囲外になっています。
水没した車の補償金額は?
台風や大雨・洪水などで車が水没した場合は保険対象になりますが、補償される金額はいくらぐらいになるのでしょうか?
エンジンまで水没してしまった車の場合
エンジンの修理が不可能または修理が出来ても修理費用が水没車両の買え替え費用を越える場合には、水没車両と同等の車を購入する為の費用相当額が保険金として支払われます。
この保険金が支払われる前に、車両全損時臨時費用として保険金額の10%から20%が支払われます(損害保険会社により異なります。)
水没したが修理が可能な場合
水没してしまったが、エンジンに深刻のダメージが無く、修理可能な場合や修理費が買え替え費用を越えない場合は修理費の相当費用が保険から支払われます。
車両保険金額 = 車の損害額 - 免責金額
の計算で支払われる金額が決まります。
この水没によって保険金が支払われますが、来年度は契約の際には等級が1段下がる事になり、保険料は上昇します。事故扱いと言う事になるからです。
まとめ
- 台風や大雨・洪水で水没した車には車両保険が適用される。
- 高潮は保険対象ですが津波は保険対象外。
- エコノミー型車両保険でも水害による水没は保険が適用される。
- 車両保険を使うと等級が1段階下がる。
などがわかりました。このような自然災害の時には、車の事は考えずに避難を優先するようにして下さい。車は修理や買え替えが効きますが、人の命には替えがありません。市区町村の緊急放送や警察・消防の指示に従って行動してください。