自動車共済と自動車保険の違いとメリット・デメリットについて
自動車を購入する時に、自動車保険をどうしようと誰もが悩むと思います。自動車保険にするのか、自動車共済にするのか。この2つの保険とはどの様に違うのでしょうか?
自動車保険と自動車共済の違い
自動車保険と自動車共済はどちらも自動車事故などを起こした場合に適用される補償の事です。
どちらの補償内容を比較検討しても大きな何かが抜けていると言う事はまずあり得ません。補償内容はほとんど一緒と言っても良いくらいです。
では、なにが自動車保険と自動車共済の違いなのでしょうか?
①営利目的と非営利目的による違い
自動車保険は損害保険会社が取り扱っています。不特定多数の方に保険の募集を行っている営利目的の損害保険会社が運営しています。
一方、自動車共済は、この共済を取り扱う団体は営利目的ではなく、主に組合員やその家族に対して、組合員がお互い助け合う、相互扶助の考えに基づいて運営しています。
②監督官庁の違い
自動車保険を扱っている損害保険会社の監督庁は「金融庁」になります。この根拠となる法律は「保険業法」になります。
自動車共済は、扱っている共済組合で監督庁が違います。
例)JA共済の監督庁は「農林水産省」で根拠となる法律は「農業協同組合法」
こくみん共済では監督庁は「厚生労働省」で根拠となる法律が「消費生活協同組合法」
自動車保険と自動車共済のメリット・デメリット
では自動車保険と自動車共済のメリット・デメリットには何があるのでしょうか?
自動車保険
メリット | ・さまざまなプランや特約の組み合わせが可能 ・自分のライフスタイルにあった内容で契約できる |
デメリット | ・保険料が割高でるが、割引の種類も多い |
自動車共済
メリット | ・損害保険会社に比べると保険の掛け金が安い ・共済特有の割引制度がある |
デメリット | ・JA共済・全労災以外の共済では等級の割引制度に制限がある ・割引制度が損害保険会社に比べると少ない ・事故対応力が低い ・経営破たんした時に保険契約者の保護の仕組みがない |
自動車保険から自動車共済への乗り換えは可能か?
割高感のある自動車保険から掛け金の安い自動車共済に乗り換える事が可能なのでしょうか?
実際の所は可能です。ただし共済によっては等級の引き継ぎや割引率に関して引き継ぎができないケースもあるので確認が必要になります。
また、自動車共済から自動車保険への乗り換えも同じく可能ですが、こちらも等級や割引率で引き継がれない事もありますので、確認が必要になります。
まとめ
自動車保険と自動車共済の違いを復習しましょう。
- 補償内容には大きな違いはない
- 監督官庁が共済と損害保険会社では違う
- 保険の掛け金に違いがある
- 共済が破たんした時には契約者を保護するシステムがない
- 共済は事故対応力が悪い
実際どちらの保険がいいのかは運転手の運転スタイルや経済状況などを考慮して、どの保険内容が一番合うのかを検討して加入する事が大事と言う事になります。