自動車保険以外からも保険金をもらう方法|生命保険、傷害保険、労災保険
2016/03/05
交通事故の被害者がもらえる保険金は、自賠責保険や任意保険の自動車保険だけではありません。
生命保険や傷害保険、労災保険からも保険金を受けとることができます。
生命保険、傷害保険
生命保険や傷害保険は自動車事故による死傷にも対応しているので、保険に加入していれば保険金を受け取ることができます。これらの保険金は、加害者の賠償金や自分が加入している自動車保険に関係なくもらうことができます。
つまり、複数の保険に加入していれば加入している全ての保険会社から保険金をもらうことができるのです。請求漏れが無いように、自分がどの保険に加入しているかしっかりと把握しておきましょう。
労災保険と自賠責保険
労災保険は、労働者災害補償保険法により定められている保険です。
業務中や通勤中の交通事故によって死傷した場合に、補償金や給付金が支給されます。ただし、自賠責保険と労災保険を二重に請求することはできません。
それは、どちらも政府により運営されている保険だからです。
それぞれ管轄は違いますが、どちらも自動車事故に起因する請求なのでとちらか一方しか請求はできません。つまり、加害者の加入している自賠責保険から保険金をもらうと、労災保険からはもうもらうことはできないのです。
ではどちらに請求したほうが良いのでしょうか?
どちらも、もらえる保険金額に差はないのですが、労災保険には自賠責保険には無い休業補償があります。ただし、休業補償は自賠責保険から保険金をもらっている人も、労災保険に請求すればもらうことができます。
休業補償の請求忘れを防止するためには、労災保険から保険金をもらったほうが良いでしょう。(政府としては自動車事故の場合には自賠責保険を推薦しているようですが・・・強制力はありません。)