車両保険が安い「エコノミータイプ」を選ぶ2つの判断基準
車両保険には2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?
1つ目はオールマイティタイプまたは一般タイプと呼ばれるもので、車両保険の一般的な保険となっています。そして、2つ目はエコノミータイプと呼ばれ、オールマイティタイプの補償内容の一部を省いたタイプの保険です。
この2つの保険ですが、保険料や補償内容、補償条件が違うのでよく理解しておく必要があります。
では、具体的にどのように違うのか見ていきましょう。
一般タイプとエコノミータイプの違い
一般タイプとエコノミータイプの違いは以下となっています。
一般タイプ | エコノミータイプ | ||
保険料 | 高い | 安い | |
補償内容 | 自損事故 | ○ | × |
衝突・追突・接触 | ○ | ○ | |
当て逃げ | ○ | × | |
盗難 | ○ | ○ | |
いたずら | ○ | ○ | |
自然災害 | ○ | ○ | |
火災・爆発 | ○ | ○ | |
飛び石 | ○ | ○ | |
補償条件 | 交通事故や自損事故、当て逃げも補償対象 | 車同士の事故だけ補償、相手のわからない場合は補償対象外 |
まず、保険料ですが一般タイプの方がエコノミータイプより若干高くなっています。一般タイプの方が補償内容が充実しているので当然と言えば当然ですね。
次に補償内容ですが、エコノミータイプは、自損事故と加害者が不明な当て逃げは補償対象外となっている点は注意が必要です。この補償内容の違いはそのまま補償条件の違いとなって表れていて、エコノミータイプは基本的に車同士の事故だけを補償対象としています。また、相手が分からない事故に対しても補償対象外となっている点も注意が必要です。
エコノミータイプと一般タイプのどちらを選べばいいの?
自分の運転技術で選ぶ
エコノミータイプは自損事故は補償対象外になっているので、運転技術に自信があればエコノミータイプを選ぶのも合理的は判断ですが、防ぎ様のない当て逃げも補償対象外となる点には注意が必要です。
車の財産価値で選ぶ
車両保険は車の損害を補償するものなので、新車などで財産価値の高い車には一般タイプを付け、古くなって財産価値も減った車にはエコノミータイプを付けるのも良い判断だと思います。
具体的には、新車から5年経過した車、もしくは車価が50万円以下の車にエコノミータイプを付けるのが目安と言えます。
車の財産価値が小さい場合を除いては、補償範囲が広い一般タイプを選んで、免責金額を多めにする事をオススメしています。
地震による被害は補償対象外!?
車両保険は一般的に台風や洪水は補償対象に含まれますが、地震による被害は補償対象外となっています。
しかし、一部の保険会社には「地震・噴火・津波危険「車両損害」担保特約」というものがあり、地震による被害も補償対象に含めるものがあります。地震による被害が不安な方は検討してみると良いでしょう。