自動車保険の3つの車の使用目的と3つの変更理由
2016/02/23
自動車保険は車の使用目的によって保険料が異なることをご存知ですか?
今の自動車保険は、車の使用目的によって保険料に差を設ける「リスク細分型保険」が主流となっています。正しく申告することで、保険料が安くなる場合があるので、積極的に活用していきたいですよね。
自動車保険の使用目的とは?
自動車保険の「使用目的」は、各保険会社によって区分や定義は異なっていますが、一般的に「業務」、「通勤・通学」、「日常・レジャー」の3つの区分されています。
使用目的 | 条件 | 補償範囲 |
---|---|---|
業務 | 年間を通して週5日以上、または月に15日以上、車を業務に使用する | 大 |
通勤・通学 | 『業務』目的以外に、年間を通じて週5日以上、または月15日以上通勤・通学に車を運転する | 中 |
日常・レジャー | 買い物や休日のドライブなど | 小 |
「業務」
「業務」は、「年間を通して週5日以上、または月に15日以上、車を業務に使用する」場合に該当します。
特徴として、一番保険料が高い区分になっています。他の区分と比べて自動車の運転時間や距離が長くなり、その分事故のリスクも増大するので保険料が一番高く設定されているのです。
しかし、補償範囲は他の区分を包含する形で、一番幅広く補償されます。
「通勤・通学」
「通勤・通学」は、「『業務』目的以外に、年間を通じて週5日以上、または月15日以上通勤・通学に車を運転する」場合に該当します。
業務ほどではありませんが、平日ほぼ毎日利用する場合を想定しているので、保険料も補償内容も中位に設定されています。
会社や学校、通院などの送り迎えに利用する場合も、「週5日以上、または月15日以上」であれば、この使用目的で申告する必要があるので注意が必要です。
「日常・レジャー」
「日常・レジャー」は、買い物や休日のドライブなどにしか使用しない場合に該当します。
最も車の利用時間が短いので、保険料も一番安く設定されています。その分、補償範囲も最小限と言ったところです。
使用目的が変更になった場合はどうするの?
使用目的は契約の際に正しく申告しなければいけません!
少しでも保険料を安くしようと思って過少申告したりすると、後になって補償が受けられない場合もあるので注意が必要です。
【間違い】自動車保険の使用目的が違う場合
間違いで過大に申告していた場合は、保険料を余分に払っている状態なので契約の見直しをしましょう。
例えば、日常の買い物程度に使うのに誤って「通勤・通学」として申告した場合などが考えられます。この契約内容のままで事故などを起こしても補償範囲に含まれているので保険金は支払われますが、保険料を余分に支払っている状態なので契約の見直しをしましょう。
更新のタイミングでなくても保険会社に通知すれば対応をしてくれます。場合によっては保険料の過払い分が戻ってくることもあるので、早めに相談することをお勧めします。
【虚偽申告】自動車保険の使用目的が嘘の場合
虚偽申告で故意的に嘘の申告をすると事故や盗難にあっても保険金が支払われません。
保険を契約する際には、正確に告知をする義務が課されているので、保険料を安くしようと思って故意的に嘘の申告をすると契約の無効・取消原因になるので注意が必要です。
嘘の申告は絶対にしないようにしましょう。
【通知義務違反】自動車保険の使用目的の変更をしない場合
契約時の使用目的が契約期間中に変更になった場合は、速やかに保険会社へ通知しましょう。
特に、保険料が高くなる方向に変更になる場合は「告知義務」があるので、変更を連絡しておかないと保険料が支払われない場合も出てきます。面倒でも速やかに保険会社へ連絡しておきましょう。
まとめ
車の「使用目的」は、保険料や補償内容を決定するとても重要な要件です。
誤った申告をすると、後で困る事になるのでしっかりと正しく申告しましょう。もし、どれに該当するかわからない場合は保険会社へ相談すると丁寧に教えてくれます。
正しく申告して自分にぴったりな安い保険を選びたいものですね。