自動車保険の年齢条件(年齢制限)を理解しよう!家族以外だと補償されますよ
2016/02/23
自動車保険料が決まる要因の一つに被保険者の「年齢」があります。保険が適用される「年齢」を細かく制限することよにって保険料を抑えることができるので、多くの保険会社は「年齢条件」を設けています。
一方で、「年齢条件」によっては、保険が適用されないケースも出てくるので、自分の保険がどのような「年齢条件」になっているか確認しておく必要があります。
年齢条件はどのように決まっているの?
自動車保険は、生命保険と同じように年齢によって保険料が異なるように設定されています。これは、事故の発生するリスクと運転者の年齢に関連性があるため、年齢に応じて保険料にも差がつけられているのです。
実際に統計的なデータによると、年齢が若いほど事故の発生率は多くなっていて、35歳から70歳にかけて事故率は低くなっています。(70歳を超えると再び事故率は上昇)
その為、事故の発生率の高い若年層は保険料を高めにし、年齢が上がるごとに保険料を安くしているのです。生命保険料とはちょうど逆ですね。
保険会社による一般的な年齢条件
年齢によって保険料が違うことはわかりました。では、実際に保険会社は年齢条件に基づいてどのような補償をしているのか見ていきましょう。
年齢条件は「全年齢補償」、「21歳以上補償」、「26歳以上補償」と3つの区分がされていて、さらに26歳以上からは保険会社ごとに異なった区分がなされています。
source: 損保ジャパン日本興亜
また、一般的な保険会社は年齢条件による補償範囲を下記のように定義しています。
(1)記名被保険者
(2)記名被保険者の配偶者
(3)記名被保険者または配偶者の同居の親族
(4)上記(1)~(3)の方の業務に従事中の使用人
年齢条件があっても補償される場合があるってホント?
年齢条件とは簡単に言ってしまうと「設定年齢より若い同居の家族は補償対象外ですよ」と言うことです。よく勘違いされますが、上記の(1)〜(4)に該当しなければ、年齢条件は適用されないので補償対象となります。
つまり、設定年齢より若い家族以外の人や別居中の家族が事故を起こした場合は、年齢条件には該当しないので補償対象となり保険料が支払われるのです。
少しわかりにくいので、具体的な事例をみてみましょう。
事例1
年齢条件:30歳以上補償
子供:25歳(同居)、27歳(別居)、31歳(同居)
運転者限定特約:なし
運転者 | 本人 | 配偶者 | 同居の子 | 同居の子 | 別居の子 | 他人 |
---|---|---|---|---|---|---|
年齢 | 54歳 | 52歳 | 25歳 | 31歳 | 27歳 | 26歳 |
補償の有無 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
事例2
年齢条件:30歳以上補償
子供:25歳(同居)、27歳(別居)、31歳(同居)
運転者限定特約:家族限定特約
運転者 | 本人 | 配偶者 | 同居の子 | 同居の子 | 別居の子 | 他人 |
---|---|---|---|---|---|---|
年齢 | 54歳 | 52歳 | 25歳 | 31歳 | 27歳 | 26歳 |
補償の有無 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
特約を使って保険料を安くする方法
保険料が高くなる若年者を補償の対象から外し、さらに運転者を限定することにより保険料を抑えることができます。
家族限定特約を設定する
運転者を家族に限定する特約を設定すると保険料を安くすることができます。
(2)配偶者
(3)契約者(記名被保険者)または配偶者の同居の親族
(4)契約者(記名被保険者)または配偶者の別居の未婚の子
本人・配偶者限定特約を設定する
さらに、家族の中でも運転者を本人と配偶者に限定すれば保険料をさらに安くすることができます。
(2)配偶者
誕生日を迎えたら保険を見直そう
保険料を少しでも安くする為に、被保険者(運転者)が誕生日を迎えたら年齢条件に該当するかどうか確認して、該当するようであったら保険の見直しをすると良いでしょう。
特に、若年者の保険料は高めですので、運転者が21歳、26歳になった場合は速やかに保険の見直しをする必要があります。保険条件をこまめにチェックして保険を適宜見直すことが賢い自動車保険の活用法と言えるでしょう。