車両料率クラスと自動車保険の関係|4つの項目と9つの区分
自動車保険料は、運転者の年齢やノンフリート等級の他に、車両の型式によっても異なってきます。スピードの出せるスポーツカーとコンパクトカーでは、事故に遭う危険性に差があるので、保険料もそれに応じて差が出てくると言うわけです。
車両料率クラスとは何か
車両の種類(型式)による事故に遭遇する危険性を数値で表したものが「車両料率クラス」です。
車両の種類には、メーカーや車種、型式がありますが、「車両料率クラス」が基準としているのは型式になります。型式は、車種と比べると発売日や装備品による違いで割り振られているので、より細かく危険性を評価することが可能となります。
例えば、同じトヨタのRAV4であっても、型式がACA20W、ACA21W、ACA31Wと異なっていれば、「車両料率クラス」も2ポイント程異なってきます。
車両料率クラスの4つの項目と9つの区分
車両料率クラスは、「対人賠償保険」、「対物賠償保険」、「傷害保険」、「車両保険」の4つの項目に分かれています。また、それぞれの項目は1から9までの数値で区分されています。
車両料率クラスと自動車保険料の関係
次に、車両料率クラスと保険料との関係ですが、保険料は、車両料率クラスの各項目の数値が小さいほど安く、数値が大きいほど高くなるように計算されます。保険会社各社は同じ車両料率クラスを基準としているので、保険会社による車両料率クラスに基づく保険料に差はありません。
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一般的に、スピードが出て事故のリスクの高いスポーツカーは数値が大きく、ファミリーカーは数値が小さくなる傾向があります。また、盗難リスクの高い高級車や外国車の数値も大きめです。
軽自動車の車両料率クラス
車両料率クラスがあるのは、「自家用普通乗用車」と「自家用小型乗用車」の2用途車種になります。「自家用軽四輪乗用車」や「自家用軽四輪貨物車」には車両料率クラスがありません。
source: ソニー損保
保険料が変わる場合がある
自動車保険料に影響する車両料率クラスは、損害保険料率算出機構によって決められています。そして、以外と知られていませんが、その値は毎年見直しがなされています。
車両料率クラスの見直しは、事故と盗難の実績値によってなされています。例えば、事故が頻発したり盗難が多かった型式の車両料率クラスは上がり、逆に事故や盗難が少なかった型式の車両料率クラスは下がることになります。
車両料率クラスが1つ異なれば、保険料は約1.2〜1.3倍異なると言われています。つまり、車両料率クラスが「1」の車と「9」の車とでは、保険料は4倍程違ってくることになります。
source: 価格.com
自分の車は事故や盗難が無かったのに保険料が上がる場合もあるので、納得行かないと思うこともありますが、それらのリスクの高い車に乗っていると言うことなので仕方がないと言えるでしょう。もし、保険料が途中で上がるのが嫌な場合は、少しでも車両料率クラスの小さい車を選ぶのも賢い車の選び方だと言えます。
車両料率クラスの調べ方
車両料率クラスを調べる方法ですが、保険に加入していれば「保険証書」を見れば確認することができます。もし、これから加入したい場合であれば、保険会社に聞けば教えてくれます。
インターネットでも「自動車保険料率クラスデータベース」というサイトで調べることができますが、情報が古いので注意が必要です。
まとめ
- 車両料率クラスは保険料を算出する要件の一つ
- 車両料率クラスは車両型式によって異なる
- 車両料率クラスの見直しで保険料が変わる場合がある
車両料率クラスは保険料に直結するので、車を購入する際にチェックするの賢い車の選び方ですよね。なお、一番安い保険会社を探したい場合は、一括見積もりサイトが便利です。5分で各社の保険料を比較できますよ。